Gaofen-7（GF-7）衛星は湖岸崖地形データ（DSM）を取得することができ、地上観測を行わない湖沼の貯水量遠隔監視に応用潜力を持つ。しかし湖沼の地形は複雑であり、GF-7 DSMの高度精度や湖沼の貯水量変化遠隔監視への適用における影響要因を定量化することが重要である。青海省の9つの湖沼崖地の高精度実測地形データをもとに、湖岸崖GF-7 DSMの高度精度、安定性および相対高度精度の主要影響要因を分析した。結果から、湖岸崖GF-7 DSMには系統的な誤差があり、高度絶対精度は低く、著しい地形相関性がある一方、高度相対精度は高いことがわかった。高度の絶対誤差は全体的に1.7m未満で、坂の勾配が15°未満の場合は1.5m未満であり、その後坂の勾配が大きくなるにつれて精度が低下する。実測した高度を用いてGF-7 DSMを修正すると、高度の絶対精度が著しく向上し、全体的に0.85m未満の高さの誤差が生じ、最大の高さの誤差は1.4m未満であった。相対高度の精度は全体的に1.25m未満であり、最大の誤差は1.6m未満であった。修正された湖岸崖GF-7 DSMには顕著な地形相関性が見られなくなった。GF-7 DSMの高度相対精度は基準点の勾配および勾配の変化に影響を受け、勾配の変化が主要な影響要因であり、その重み付けはそれぞれ0.019と0.047である。同じ場所で、異なる時期のGF-7 DSM間には非常に強い相関があり、R²が0.98を超えている。相対的な修正を行うことで、異なる時期のGF-7 DSMの系統的な誤差を著しく軽減することができ、多重GF-7 DSMを合成および融合することで大型湖沼の貯水量変化の遠隔監視に利用することができ、地上観測を行わない湖沼の貯水量変化遠隔監視に非常に大きな適用潜力を持っていることがわかった。

GF-7 DSM; 精度検証; 地形相関性; 影響要因; 青海省; 実測地形; 湖岸崖